OTONA通信 Vol.48

最近筆者の関心の的になっている『フェルマーの料理』というマンガ本について語ってみたいと思います。
数学者になる夢をもった主人公が挫折し、偶然出あった天才料理人との交流を通じて「料理=数学的探究」の世界に足を踏み入れていくという成長物語です。ご存じかもしれませんが、今年の7月からテレビでアニメが放送されているそうです。

筆者は料理が好きということもあり、この本が料理を数学的思考と結び付けた着眼点に斬新さを感じました。料理は、食材=定義 (使用するものを決める)、調理工程=論理展開 (組み立てたことを順序立て実行する)、完成した料理=定理の証明 (使用したものの完成形) という数学的な考え方に置き換えられるという点に、目から鱗 (うろこ) が落ちる思いでした。


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